社員の強みを引き出す個別面談とは?
先日、弊社クライアントである社長から私へ
「人材紹介会社から若い男性社員が入社して1か月になるけど、ウチの仕事や会社に対して、彼は今どんな風に感じているのだろう?
私が直接面談すると、彼も緊張して何も言えなくなるかもしれないから・・・。
私に代わって第三者のあなたに彼を個別面談してほしい」と依頼がありました。
私は快諾して、後日、個別面談を実施しました。
彼は26歳、営業職として入社し、背が高く、高校時代はラガーマン、ガッチリとした体格で、また前職が警察官だったこともあり、
礼儀正しく笑顔で挨拶して、とても爽やかな印象で面談室へ入室してきました。
私たちの面談は雑談から始まり、私から彼へ自分の現状についてどのように感じているかを聞くと、
彼は、今は覚えることばかりで大変だけど、とても楽しいと返答がありました。
私は、彼の仕事ぶりや休日の過ごし方等を聞いて、充実した生活を送っていることを感じました。
彼は常に笑顔で対応していたのですが、私の中では一つ気になることがありました。
それは、彼の笑顔が一瞬消えることがあり、その後私をジーっと見る視線が何度かありました。
私はそれがとても気になったので、彼に聞いてみました。
「すごく笑顔もいいし、毎日が楽しそうなのは理解できました。私自身、この面談で一つだけ気になることがあるけど、聞いてもいい?」と言うと、彼は快く頷きました。
私は「あなたの笑顔がとても素晴らしいと感じています。でも、その笑顔が一瞬消えた時、私をジーっと見つめることがあるけど、それってちょっと怖い気がするのね。そういうこと誰かに言われたことありますか?」と聞きました。
すると彼は、「あぁ、そうですか」と少し肩を落として、
「どうしても前職の経験で相手をジーっと見てしまうんですよ。
前職の上司から警察官として、人は悪いことをすることが大前提で、目の前にいる人物の一挙手一投足を見逃すな!という教育を受けてきたので、それが原因かもしれません」と目線を落としながら言うのです。
そこで私は「ということは、あなたは人を観る観察力を身に付けているということだよね。その観察力を、お客様との営業場面で活かせることはあるだろうか?」と聞いてみました。
彼は目を上にやり、じっと考え込み始め、私たちの間には少し沈黙が続きました。
しばらくして彼はボソッと「お客様の良いところを見つけることができるかもしれません」と言い、
私が「具体的には何があるの?」と聞くと
彼はまた少し考えて「例えばお客様が身に付けている服や腕時計の良い点だとか、もしくは趣味は何だろうとか・・・・」
私は「そうだよね、あなたの観察力を相手の良いところを見出すように活かしたらどうだろう?前職では人の悪いところを見つけようとしていたけど、逆の発想でお客様と面談したらいいよね。きっと素晴らしい営業マンになれると思うよ」と伝えました。
その瞬間、彼は顔を上げ
「わかりました!そうですね。ありがとうございます」と言って笑顔に変わりました。
そして面談が終了し、私は笑顔で退室する彼の姿を見た時、その後ろ姿がとても頼もしく見えました。
その後、私は経営者へ今回の内容をお伝えしたところ、社長も彼の「ジーっと見る」というのは、とても気になっていたと話されました。
その原因がわかったことで、社長はその不安から解消され、とても安心され、無事に個別面談は終了しました。
私は、社長と社員の個別面談は今の社員の気持ち、不満、悩み等を聞き出すとても重要な機会だと思っています。
私が経営者だった頃は、社員との個別面談をすることは、正直ほとんどありませんでした。
廃業する時、社員と一人ひとり個別面談を実施し、不安や怒りを聞き、私自身見つめ直す機会をもらい、その中でお互いに向き合うことの大切さを知りました。
それ以来、経営者はいつも社員と向き合えば、必ず何事も上手くいくと私は信じています。
そして社長に、会社は社員がいてくれるから発展する。一人ひとりの社員満足が顧客満足につながる。だから社員と向き合う定期的な個別面談を実施しましょうとお伝えしています。
ただ、経営者自身で個別面談を実施すると、時には感情的になったり、もしくは聞く機会だったのが、こちらから一方的に話し込んでしまったり、
その結果上手く社員から話を聞くことができないこともあると思います。
そのようなときは、私のような第三者に任せることで、その時々の社員の気持ちを聞き出し、明日の仕事に活かいしてみてはどうでしょうか。
そうすれば経営者の社員への心配が一つ減ります。
第三者へ任せることもご検討ください。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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