令和時代!預金担保貸付は会社を潰す!
銀行によっては、いつの時代も身勝手なやり方で、貸しはがし、いわゆる融資回収をやっています。
あなたは「預金担保貸付」って、ご存知でしょうか?
銀行から融資を受けるには、土地等を担保提供する不動産担保貸付が一般的ですが、預金担保貸付(預担)とは、銀行が顧客の定期預金等の証書を担保として貸付ることをいいます。
1,000万円の定期預金があれば、これを担保に入れて1,000万円まで借入することができます。
経営者にとって預担のメリットは、
不動産担保貸付に比べ金利が低いこと。
不動産貸付に比べ審査がスムーズに早く通ること。
定期預金の利息収入はある。
しかし貸付の利息が定期預金より上回るため実質的に支出が増えます。
デメリットは、
万が一の時に定期預金等の解約ができなくなること。
手持ち現金が減り、資金繰りが急激に悪化すること。
銀行は、預金という現金を担保として同額の現金を貸し付け、更に利息も取るわけですから、ノーリスクでメリットしかありません。
今回の預金担保貸付についてYoutube動画でお伝えしています。
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今、コロナ融資の返済が始まり、これを水面下で行う銀行があります。
先日ある企業が民事再生手続きに入りました。
その企業は大企業の一次下請けで創業30年を超え毎年黒字決算でした。
数年前に大企業の戦略が大きく変わったことで、初の赤字決算。
その時点では長短借入金をすぐ返済できるだけの余力と現預金も数億あり、すぐに会社が倒れることはありませんでした。
そこへコロナ禍が重なり売上が一気に減少しました。
社長は人の良い経営者でしたが、周りに腹を割って相談できる人がいませんでした。
銀行の融資担当者は、社長の人の良さにつけ込み
「売上が減少しているから大変でしょう。
現在の融資に加え新たな融資で助けますよ。
担保提供もいらず、通常より低い金利で融資します」
と預金担保貸付を勧めてきました。
担当者は、会社を助ける振りをして、実は融資回収に入っていることを隠し、会社が行き詰っても預金を差し押さえ相殺できるようノーリスクで数億円の預金担保貸付を行いました。
通常であれば預担を受けるより預金を取崩した方がリスクがないと思って断ると思いますが、この社長は冷静に判断ができず騙されてしまったようです。
会社は資金繰りに行き詰まり、民事再生になってしまいしました。
銀行は、低金利政策で利ザヤを稼ぎ、コロナ融資でも国や信用保証協会から保証を受けノーリスクで企業へ貸付けしています。
銀行の中には預金担保貸付という倫理的に逸脱したことを平気でやるところもあります。
私は、預金担保貸付は銀行にとって有利なだけで、経営者には圧倒的に不利です。
資金繰りは悪化するだけなので、するべきではないと思います。
経営者は人が良いだけでは、この厳しい時代を勝ち残れません。
今回の社長が預担前に私に相談があれば、もっと良い選択があったことを思うと残念でなりません。
経営者が重要な意思決定するときは、ご自身が見落としている盲点に気づかせてくれるビジネスパートナーにご相談をされることをお勧めします。
預金担保貸付について、詳細をYoutube動画にしました。
良かったらご視聴ください。
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