先月までコロナ感染のため弊社顧問先も休業したり、時短営業という状況でした。
その時に私が多くの経営者様にお話をお聞きすると、以下のことを言われました。
製造業の経営者様は
「うちの幹部社員は、受注が減少して定時で確実に終業できるのに、一部の現場社員から残業代が減ると生活が苦しいので残業させてほしいと言われ、残業させている。幹部社員として、非常事態での危機感が全くない」
別の加工業の経営者様は
「事務所にいる幹部社員は生産調整で時間に余裕があるにもかかわらず、今まで通りの仕事をやるだけで、空いた時間をボーっとしてる。こういう時に幹部社員として何をすべきかまったくわかっていない」と話されました。
私は、それをお聞きし、その経営者様へ2つの質問をしました。
一つは、なぜその社員を幹部社員に任命したのですか?
その多くの答えは、
「うちに長年勤務しているから」
「仕事が一番よくできたし、なんでも任せられたから」
「前職が部長職だったから、うちでも部長にした」
「取引先に対して役職なしでは交渉時にうまくいかないだろうから、とりあえず役職名をつけた」
経営者様の中には、「なぜ?・・・」と沈黙が長く続いたあと、「なんでだろうね」と私へ聞き返される方もいらっしゃいました。
二つめの質問は、その社員さんを役職者として任命した時に「職務内容や役割、責任、期待する成果等」を書面で伝えましたか?
これに対し経営者様の答えは、
「伝えていない」
「口頭では伝えたかもしれないが、書面ではない」
「長年勤務しているから、そんなこと言わなくてもわかるだろう」
さて、あなたはどの答えに当てはまりますか?
「しっかりと書面で伝えてある」と答えられれば、優秀な経営者様です。
もしボーっとしている幹部社員がいたらその書面を明示し、該当する職務を指して、なぜやらないの?と聞くだけです。
やれていれは職務を遂行していることになるし、やれていなければ評価が下がることになります。
ここで大切なのは、その書面です。
いわゆる「職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)」と言われるものです。
経営者であるあなたが、その幹部社員へ書面で
「求める人物像(ゴール)」を伝えなかったら、その幹部社員は何を期待されているのかもわからないし、どう成長したらいいかもわかりません。
経営者様の考えを見える形で伝えなかったら、何も伝わらないのです。
もし、自分の社員に不安を感じているのなら、今すぐ幹部社員を呼び、「私があなたに求めている人物像を答えてくれ」と聞いてみてください。
その答えがあなたの思っていた通りだったら問題ないでしょう。
その幹部社員が答えられなかったら、これを機会に求める人物像を示してみてはどうでしょうか。
経営者は、そこへ導くために何を教育をするのか、そしてどのくらい成長できたかを定期的に評価する。
達成できたことを承認し、未達成な分野を次の課題として挑戦させフォローする。
この流れがないと人は成長することはありません。
私は、経営者様の社員へ求める人物像を明確にして、そこへ導く教育と評価ができる「社員育成支援システム」を提供していますので、いつでもお問合せください。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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